2012年04月06日

シニア世代のヒヤリ・ハット調査を実施

シニア世代の3人に2人がヒヤリ・ハットや危害を経験
東京都生活文化局はシニア世代の危害危険情報を積極的に掘り起こすため、ヒヤリ・ハット調査を実施、その結果を公表した。
(「ヒヤリ・ハット」とは、ケガはしなかったが、ヒヤリとしたりハッとするような、事故になりかかった事例。「危害」とは、ケガをしたり、発火・発煙・引火など重大な事故)

日常生活での「ヒヤリ・ハット」体験はどこへも情報提供されることなく、多数埋もれていることから、なかなかその実態が明らかになっていない。しかし、シニア世代のヒヤリ・ハット体験は思わぬ大事故につながりやすいため、現状を知っておくことが大切と考えられる。今回の調査では、東京都に居住する60歳以上の男女3000人を対象に、過去5年以内の身の回りで起こったヒヤリ・ハットや危害体験を広く収集した。

調査の結果、約6300件の事例が寄せられ、60歳以上のシニア世代の66.3%の人が過去5年間に日常生活でヒヤリ・ハットや危害の経験があると回答した。以下はその具体例。

・ 寒いので家でもコートを着ていたら、ストーブの火がコートに燃え移った。
・ 腰痛があり、少し休もうとガスコンロのそばを離れたら火を消し忘れて鍋を焦がした。
・ 扇風機の回転が止まったので、羽根を動かそうとガードの中に指を入れたところ、羽根が急に回転し始め、指を切った。
・ ぐらついていたテーブルに手をついて立ち上がろうとして体重をかけたところ、テーブルが破損して転倒した。

東京都では、今回の調査を元に作成したパンフレットを都内の消費生活相談窓口、地域包括支援センター、老人福祉センター等に配布し、啓発に取り組む。なお、東京都のWebページでもダウンロードできる。

(記事:ネットパイロティング)

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