2010年07月30日

入浴時の注意点





●入浴時の注意点ー





◆交通事故死よりも多い!? 入浴中の事故

入浴を満喫するには、“からすの行水”よりは、少しぬるめのお湯にゆっくりとつかるのが基本。さらに、入浴事故が起こらないよう安全な入浴を心がけることも大切だ。



入浴中の事故としては、居室と浴室の急激な温度差によるヒートショックや、入浴中の溺死などがよく知られているが、こうした入浴中の死亡件数は1万4000件以上ともいわれており、その数は交通事故死をよりも多いという。



とりわけ、シャワーよりも浴槽に入浴することの多い日本では、75歳以上の後期高齢者の溺死が世界的に多いといわれており、快適な入浴タイムを過ごすうえで、入浴中の事故対策は大変重要となっている。








●安心・安全な入浴に向けて





◆入浴サポートアイテム

足腰の弱った高齢者や、介護の必要な高齢者にとって、入浴は単に“お風呂に入ること”にとどまらず、居室から脱衣所に行き、服を脱いで浴室に入る。さらに、体を洗って浴槽に入り、その後服を着て居室へ戻るまでの動作といえる。



この一連の動作のなかで、どこまでが自分ででき、どこができないかを判断することが、入浴を楽しむポイントになる。



<居室から脱衣所まで>

自分で歩けるものの、ふらつくこともあるという方の場合は、を使ったり、歩行器を使ったり、さらには、廊下に手すりを付けたりといったことが考えられる。



一方、歩行困難という方の場合は、車いすの使用やシャワーキャリーによる移動などがおすすめといえる。



<脱衣所〜浴室>

脱衣場では、立ったまま自分で服を脱げる場合は、そのままでも大丈夫だと思われるが、万が一ということを考えて、手すりなどを設置するといいだろう。また、立ったままが難しい場合には、いすなどに座って行うこともポイント。その際には、安定感を高めるために、背もたれやひじ掛け付きがおすすめといえる。



浴室に入るときには、脱衣側と浴室側の両方に手すりを設置するのがより安全。また、段差がある場合、可能ならバリアフリー構造に変更するほか、掃除の負担は発生するものの、段差解消用の踏み台や、浴室スノコなどを用いるのも一考だ。



<洗い場>

洗い場も転倒の危険性が考えられる場所。立ち上がりが安定しない場合には、背もたれやひじ掛け付きで、安定感の高いシャワーチェアを使うようにしたい。



近年、シャワーチェアは、折りたたみや高さ調節といった基本機能の充実に加え、

狭い浴室にも対応するコンパクトタイプ

体の大きい方に対応するワイドタイプ

背の小さな方に対応するスモールタイプ

座ったままおしりが洗えるU字タイプ

座面が回転するタイプ

介助者が洗浄しやすいタイプ

など、さまざまなタイプが登場。利用者に対してよりきめ細やかに対応できるようになっている。



<洗い場から浴槽へ>

まず、浴槽をしっかりまたぐことができる方の場合は、サポートとして壁面への手すりの設置がポイント。事情により壁面への手すりの取り付けができない場合は、浴槽へ取り付けるタイプの簡易手すりをつけるといいだろう。



最近は簡易手すりも充実しており、360度どの方向からでもつかむことのできるタイプや高さを抑えたコンパクトタイプなどがある。この当りは、「浴槽をどのようにまたぐか」「浴槽の高さ」などを考慮しながら、適したものを選んでいきたい。



また、またぐことができない方には、シャワーチェアからおしりを滑らせながら移乗できる移乗ボードがおすすめ。選択時には簡単に取り扱えるよう、薄く軽いものを選ぶとともに、滑りやすさも考慮したい。



<浴槽内>

浴槽の中での安全性を考慮すると、まずは浴槽の中に敷くすべり止めマット。立ち座りや着座姿勢の安定にも役立つもので、吸盤で浴槽に貼り付けるタイプと、自重で沈んでいくタイプがある。



また、浴槽台もこうした立ち座りサポートに便利。座位姿勢がとりやすく、浴槽をまたぎやすくなるといったことがポイントだが、一方で、肩までつかることができなくなるといった難点もある。なお、浴槽台にも、吸盤でつくタイプと、自重で沈むタイプがある。



もうひとつ、浴槽内での姿勢を保つために大切なのが手すり。基本は安定感にすぐれた壁面手すりがおすすめだが、難しい場合は簡易手すりで、浴槽内側にも小さな手すりが付いているものがあるので、このタイプを用いるといっそう安心感の高い入浴ができそうだ。




posted by TCマート at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 入浴介護
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