2010年08月27日

介護用紙オムツの選び方











軽失禁から重い症状までラインナップ充実! 


体の状態や生活環境に合わせて選べる


<紙おむつ>特集
 
<目次>







最近の傾向

紙おむつの選び方

各社の主力商品をご紹介









●最近の傾向







◆ひと口に大人用おむつといっても…

大人用おむつは、<アウター>と<インナー>があり、<アウター>には使い捨てタイプの<紙おむつ>と、洗って繰り返し使う<布おむつ>がある。


さらに、<アウター>は、下着のようにはく<パンツタイプ>と、テープで固定する<テープ止めタイプ>の2種類に分かれ、<アウター>に併用する<インナー>はさまざまな吸収量の<パッドタイプ>がある。


このほか、体に密着させるおむつの使用が困難な方に向け、腰に巻いたり、防水シーツの代わりとして敷いて使用する<フラットタイプ>もある。また、最近では通常の下着とセットで使う<軽失禁パッド>など、バリエーションが広がっている。











◆赤ちゃん用を超える!?

大人用紙おむつの市場をみると、テープ型と、パンツ型、さらには尿取りパッドを中心に市場は拡大。08年はおよそ780億円だったが、09年には伸長し820億円を超える市場に成長した。



一方で、ベビー用おむつが1000億円以上の市場となっているが、少子化の影響から09年のベビー用紙おむつの市場規模は前年比約97%。少子高齢化の進む国内の人口構造などを考えると、大人用紙おむつがベビー用を抜く日は、そう遠くはなさそうだ。











◆傾向は?

大人用紙おむつの主な傾向をまとめると、以下の通り。











<紙おむつ>

◆パンツ型紙おむつが主流 

在宅で使用される大人用紙おむつでは、パンツタイプとテープ止めタイプが中心だが、なかでも近年伸びているのがパンツタイプ。テープタイプに比べて交換がラクな点や、“自分ではく”ことで自立を促せる、下着に近い着用感が得られるといったことが、利用者・介護者の双方から支持されている。現在のところ、パンツタイプとテープタイプの売上比率はおよそ3:1。今後ますます“パンツ化”の流れが進むと見られる。


◆パンツは薄型へ 

パンツタイプのなかで、各社が「伸びている」と評価するのが薄型タイプ。着用感が良く、アウターにも響きにくいといった点から、積極的に外出を楽しもうという“今どき”の高齢者に人気となっている。


また、持ち運びや保管場所の省スペース化を図るため、パッケージをコンパクトにしたものも好調。目立たないといった点が受けているようだ。


◆かぶれやニオイ防止がスタンダードに

紙おむつの使用で、心配なのが皮膚の損傷やかぶれ。とくに、高齢になると、皮下脂肪の減少や、乾燥がちになるといった身体的な変化から、ウエスト部のゴムの圧迫による皮膚の損傷や、かぶれなどが生じやすくなる。このため、締め付け具合を軽減したものや、水は通さないが湿気は逃すといった通気性の高い素材が登場している。また、生活者が気にするニオイを効果的に抑える銀イオン(Ag+)配合の商品もある。


◆ラインナップ拡充

現在、紙おむつは、ADL(日常生活動作)に合わせて選べるようラインナップが拡充。利用者が「一人で歩ける人」か、それとも「介助が必要な人か」「介助があれば一人でも動けるか」
「ベッドの上で過ごす時間が長いか」など、それぞれのコンディションに合わせて選べるようになっている。さらに、サイズや吸収量など横のラインナップも多く、よりきめ細やかな商品選びも行える。とくに、モレは、衣類やシーツ、ふとんの交換や体の清拭など介護者の負担が大きいもの。自尊心にも関わるので、“体に合ったもの”がより重要になる。



また、種類が多い反面、ひと目でわかりにくく、適した商品を選ぶのに困っているとの声もあるので留意したい。









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<紙おむつ><尿とりパッド>

◆パッド併用でコスト低減 

パンツタイプの伸長と並び、ここ数年の潮流となっているのが尿とりパッドの併用。便宜上、通常の紙おむつを“アウター”とも呼び、尿とりパッドを“インナー”として提案されることも多い。




パッドのメリットは、おむつへのモレがなければパッド交換だけで日常的な尿ケアができるため、紙おむつの消費が少なく、ひいてはコストダウンにつながることが大きい。



ただ、生活者の中には、紙おむつとパッドの取り付けがうまくできなかったり、前後を間違えたりする方も多い。このため、最近は、取り付けが正確に行えるようにするガイド機能を付けたタイプも発売されている。


◆同一ブランドでの購入率が高い 

紙おむつと尿とりパッドを併用する方は、同一ブランドでそろえる割合が非常に高い。たとえば、テープタイプと尿とりパッドを同一ブランドで購入している率は72.2%、パンツタイプと尿とりパッドでは、80.7%となっている。


◆ブランドスイッチが少ない!? 

紙おむつでは、利用者・介護者の双方がモレを気にしていることから、しっかり吸収しモレない機能が最も重視されている。このため、現状にある程度満足している場合、「失敗するかもしれない」というリスクを犯してまでほかの商品を試そうとしない傾向があるようだ。









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<尿とりパッド>

◆吸収量の多いパッドが伸長 

尿とりパッドは、サイズや吸収量に応じて多くの種類があるが、昨今伸びているのが吸収量(回数)の多いパッド。夜間などの介護負担を軽減し、ゆとりある介護を実現することや、コスト低減になるのが人気の理由だ。全体の構成比から見ればまだ少ないが、世帯内人数の減少や老老介護の増加などを考えると、より負担を軽くする超吸収タイプが今後も伸びるとみられる。


◆高機能タイプの登場 

尿とりパッドは、肌に密着するため、モレやカブレが気になるもの。また、ニオイを気にする方も多く、通気性や防臭、肌触りなどを高めたものが登場している。


また、極度にやせた方では、パンツと足の間にすき間ができてモレを起こすことも。このため、パッドの表裏どちらからでも吸収でき、折ったり丸めたりしながらすき間を埋めてモレを防ぐことができるような商品もある。









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<軽失禁用>

◆注目の軽失禁用商品

軽失禁とは、何かの拍子にもれてしまった腹圧性の失禁や、我慢できずに出てしまった切迫性の失禁、排尿困難に伴って残尿が増え、あふれるように漏れる溢流性
(いつりゅうせい)尿失禁などのことで、腹圧性尿失禁は女性、溢流性尿失禁は男性に多いことでも知られている。


女性の場合、これまでは、生理用品やライナーなどを代用することも多かったが、近年は、潜在的な需要に目を付けたメーカーが軽失禁用の商品を発売。おりものと軽失禁の両方をケアできるタイプも発売されるなど、商品の種類や吸収量のバリエーションが拡大しつつある。



また、軽度の失禁は妊娠期などの若い女性にも見られることや、年配の方でも生理用品売り場にあるほうが抵抗感は少ないという理由から、生理用品売り場での展開に適したパッケージの商品も登場。こうした商品は“吸水”をキーワードに展開していることが多いようだ。さらに、男性でも4割程度が前立腺肥大による軽失禁を経験しているといわれ、今後はこうした男性向けの軽失禁対策用品が増えて行きそうだ。



◆薄く目立ちにくい

シルバー層の中でも新たなマーケティングのターゲットとして注目されているのが、団塊の世代を中心にした“アクティブシニア層”。趣味に旅行にと消費意欲が旺盛で、文字通りアクティブな毎日を送っているが、一方で、加齢による体の機能低下から失禁を経験することもある。ただ、この世代は、おむつ着用を嫌う傾向が強く、より薄く、外見上目立たない商品を好む傾向がある。このため、こうしたユーザーを対象により、“薄く目立ちにくい”商品が発売。“吸水下着”という新ジャンルも登場している。









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●紙おむつの選び方







◆日常生活動作(ADL)に合わせた選択を!

介護の負担を軽減しつつ、利用者にプライドを保ちながら気持ち良く使ってもらうには、極力“失敗”がないようにすることが大切。そのためには、何よりも利用者が自分の日常生活動作(ADL)に合ったおむつを選べるようにすることがポイントになる。さらに、利用者の状態は日々変わるので、定期的に確認し、もし合っていない場合には、利用者に交換をうながすことも必要といえる。


また、紙おむつでは、尿パッドと併用するほうが経済的なので、尿量に合わせたたものをじょうずに組み合わせて使用したい。


以下に、紙おむつの選びのポイントをご紹介するので、参考にしていただきたい。



































紙おむつの選び方のポイント
A:適した紙おむつを選ぶ
1.ひとりで歩くことができ、尿量は少なめかどうか。

  Yes→薄型で動きやすいパンツタイプの紙おむつを提案。

  No
2.介助があれば歩くことができる人で、尿量はやや多め。

  Yes→パンツタイプの紙おむつで、2〜3回分のものを使用。

  No
3.介助があれば立ち座りができる。

  Yes→パンツタイプの紙おむつ。“失敗”を考慮し「たっぷり吸収」タイプを提案。

  No
4.ベッドで過ごす時間が多いが、介助があれば起き上がりができる。

  Yes→吸収量が多いテープタイプの紙おむつを提案。

  No

5.ベッドで過ごす時間が多い

寝たままの状態が長い人はテープタイプを提案。こまめに交換できる場合は、フラットタイプやひょうたんタイプの紙おむつとカバーを提案するのもいい。

また、完全に寝たままや拘縮があっておむつの使用が困難なケース、あるいは認知症などですぐにおむつを外してしまう場合などは、敷くタイプのおむつがおすすめできる。
B:機能を確認
吸収量や通気性、もれ防止、ニオイ防止などの機能を確認。とくに、利用者がどんな点に不安を抱いているかをよくヒアリングし、不安解消に役立つ商品をおすすめすることが大切になる。
C:体に合ったサイズを選ぶ
紙おむつの種類を選んだあとは、体に合ったサイズかどうかをしっかりと確認する。胴回りのほか鼠頚部の状態も確認し、すき間が生じそうな場合は、パッドやフラットタイプをあてがうことなども視野に入れしたい。








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●各社の主力商品をご紹介






◆リブドゥコーポレーション

リフレはくパンツ
スリムタイプ


<商品特長>

・やわらか柔軟素材でお肌にやさしく、全面通気性でムレ・カブレを防止。下着のような心地良さ。モコモコしないすっきり感が特徴的。

・たたんだ状態でもサイズ確認可能。急な時でもサイズを間違えない。

・やわらかな素材なのにやぶれにくい丈夫な構造。

・ゆったりソフトギャザーで上げ下げしやすい。

・立体的な横モレ防止ギャザー(ブルーのライン付き)





「リフレへんしん自在 ピタッチパンツ」

<商品特長>

・おなか周りが開閉するので、尿パッドの交換も簡単。テープをつけた後でもパンツのように上げ下げできる。

・股間部は狭く、前後は幅広の身体のラインに合わせた吸収体。日中は歩きやすく、夜の背モレ・腹モレを抑制。昼でも夜でも使える進化したパンツ!

・吸収体と横モレ防止ギャザーが一体化。足周りに隙間を作らず、驚くほどフィットして横モレを防止。

・全面通気性なので、スキントラブルの原因となるオムツ内部の湿気を外へ逃がす。





「リフレ安心パッド(スーパーライト・ライト・レギュラー・スーパー・長時間スーパー)」

<商品特長>

・軽い尿モレに! 超薄型だから着けていないような心地良さ!

・厚みはわずか1.3〜2.5mmの極薄タイプでしっかり吸収。しかも、「やわらかさらさらシート」&全面通気性で良好な使用感。

・銀イオン効果で抗菌スッキリ消臭。

・裏面に、下着にぴったりズレないテープ付き。

・かんたんラップで使いやすく衛生的。








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posted by TCマート at 17:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 介護用品

2010年08月04日

冷たいものから温かいものまで簡単にとろみづけ! 
<とろみ調整食品>


高齢社会が進展し、高齢者に対する医療や福祉が徐々に進展しているなか、高齢者の摂食や嚥下障害に対する認識が高まっています。とくに、こうした症状のある方の場合、通常の食事では、十分にとることができず、栄養障害や誤嚥による肺炎などを引き起こす可能性もあります。


そこで、今回は、高齢者によく見られる嚥下障害と、嚥下障害の方の水分補給や食事をサポートするとろみ調整食品についてご紹介します。






●嚥下障害とは

◆精神的な影響も

嚥下障害とは、疾病や老化などの原因により飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になる障害のこと。こうした状態が続いた場合、低栄養や脱水、肺炎など、体へ悪影響をおよぼす病気にかかることがある。とくに、肺炎の場合は、誤嚥そのものにというよりは、誤嚥によって、口腔内などの細菌を飲み込むことが原因とされている。また、人生の楽しみの一つにも数えられる「食」を満足にできないことが精神に及ぼす悪影響なども指摘されている。


◆年をとると起こりやすい?

普段、何気なく食べ物を口に入れ、かみ、飲み込んで、消化している。しかし、この単純とも思える行動には、多くの体のはたらきが関わっている。


たとえば、ものを食べるときは、まず、「何を食べるのか」を目が判断し、準備に入る。次に、唇やあご、ほお、あごが動いて口が開き、歯やあご、舌を使い、咀嚼していく。さらに飲み込みでは舌や、咽喉組織などがかかわり、これらが適宜連携してはじめて飲み込まれていく。咽喉組織は、喉頭蓋谷(こうとうがいこく)、喉頭蓋(こうとうがい)、舌骨(ぜっこつ)、食道入口部、食道、声帯などさまざまで、その連携は複雑かつ、緻密となっている。それだけに、疾病や加齢などに伴い体の機能が低下してくると、これらの連携がうまくできなくなり、飲み込みなどがしづらくなることも起こりやすくなる。とりわけ、さらさらとした飲料は、気道に入らないようにふさぐ(このときにはたらくのが喉頭蓋や声門など)などの飲み込む姿勢ができないうちにのどに到達するのでむせやすくなる。


◆加齢による嚥下障害の原因は?


嚥下障害の原因としては、飲み込むまでの構造の変化が原因となる<器質性のもの>、飲み込むまでの動きがスムーズにいかなくなる<機能的なもの>、そして、器質的や機能的に異常がないのに飲み込むことがうまくできない<心理性のもの>の3つがあげられる。とくに、加齢による嚥下障害の場合は、<機能的なもの>に含まれると考えられる。


●とろみ調整食品

◆とろみ調整食品とは?

とろみ調整食品は、食品や飲料にとろみをつける、つまり粘性を高めることで、ゆっくりと流し込むようにし、嚥下しやすくする食品。とろみがつくことで、食べ物がまとまりやすいうえ、ゆっくりのどに入ってくるので、喉頭蓋が気道をふさぐタイミングが多少ずれても気道に入りにくく、水分を補給しやすくなる。水分の多いものでも飲みやすくなり、誤飲を防ぐことができるため、結果的に脱水や肺炎などのリスクを減らすことができる。


◆とろみ調整食品の種類

とろみ調整食品は、発売時期や素材の違いによって、大きく3世代に分類することができる。


具体的に、第1世代は、おもに90年頃から発売された、デンプンを主原料にしたもの。

このタイプは、デンプンという食経験の長い素材で、親しみや安心感があり、粘性がつく。ただ、使用量が多く、とろみがつくまでに時間がかかり、味に変化を与えやすいことがある。一般には、素材をやわらかくしたブレンダー食や、ムース状のものなどに適性が高いとされる。


95年頃からは、デンプンに加え、グアー豆に由来する天然多糖類のグアーガム主原料とするものが発売され、一般に第2世代と考えられるようになった。このタイプは、デンプンよりも使用量は少なめで、とろみがつくまでの時間もデンプンに比べるとやや早いが、グアーガム独特のにおいがあり、やはり味に影響を及ぼすこともある。また、第1世代、第2世代ともにデンプンを使っているため、唾液により粘度が変化することもある。グアーガムのタイプは、汁物やピューレ状のものに適性があるとされる。


これらに替わり、2000年頃から第3世代のとろみ調整剤として、トウモロコシなどに由来する多糖類のキサンタンガムを使ったものが登場。このタイプは、少量でとろみがつき、ダマになりにくく、素材の味やにおい、色を損なわずにとろみがつくようになっている。ただ、牛乳や濃厚な流動食ではとろみが不十分という指摘もあるほか、使い過ぎると逆に硬くなることもある。キサンタンガムタイプのものは、飲料やあんかけなどに適性があるとされている。


実際の商品では、こうしたデンプンや多糖類に食物繊維のデキストリンを加えたり、あるいは、ゼラチンや寒天で作ったりなど幅広く、温かいもの、冷たいものに入れても溶けやすいように配慮。家庭でも簡単にとろみがつけられ、家庭用の介護食品の中でも好調に売れ行きが伸びている。一方で、その種類が豊富なため、生活者がどの商品を購入しようか迷うことも多い。ただ、最終的には介護される方がより自然に食べられるものを選ぶことが大切。粘度をつける食品やその手間、毎日続けるための経済性などを考慮しつつ、介護される方に適したものを選んでいくことが必要と言える。



「トロミーナI」 スタンドパック400g」

<特徴>

・料理の冷温に関わらず簡単にサッと溶け、まとまりのあるとろみに仕上がるお徳用スタンドパック。

・無味無臭で食事の味がそのまま、粘度変化が少なく少量・短時間で安定したとろみに仕上がる。


「トロミーナII スタンドパック500g」

<特徴>

・嚥下機能が低下した高齢者のためのゼリー補助食品。

・75℃以上の加熱調理用で少量でもしっかりしたゼリーになるので離水しにくく、彩りよく盛り付けが可能。

・冷却後、60℃まで再加熱しても水戻りしないので温かいゼリーも簡単。つくり置きも可能。

・冷たいものから温かいものまで、使用できる。


「NEWトロミーナ1kg」(とろみタイプ)

<特徴>

・サッと溶け、ベタつきのないなめらかなとろみに仕上がる更なるお徳用タイプ。

・なめらかなとろみで粘着性も少なく、食事介護の効率がアップする。

・カロリー控えめ、素材の味を損なわない。


 


 


posted by TCマート at 09:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護用品

2010年08月03日

高齢者にやさしい機能性と、 外出を楽しめるデザイン性を兼ね備えた<高齢者用靴>

高齢者の移動具……というと、車いすや歩行器を連想しがちだが、それよりももっと基本となるのが靴。靴1つで歩きやすさや疲労感などがことなるのは健常者も同じこと。


とりわけ、筋力などが衰え始めた高齢者では、わずかな使い勝手の違いでも、大きな差を生むこともある。


 


●最近の傾向

◆安易にサンダルを選ぶのは危ない!?

足腰が弱くなってくると、靴をはくのもひと苦労。そうなると、つっかけなどいわゆるすぐにはけるものを選びがちだが、意外にこれが落とし穴。確かにはきやすいというメリットはあるが、足にしっかりと固定されない分、歩行時のちょっとした動きで足とつっかけの間に遊びができ、ひっかけたり、ぬげたりして転倒の原因になりやすい。


実際に、東京都の生活安全文化局が行った平成13年の調査では、1年間に転倒・転落した高齢者の約4割ははきものが原因とし、記憶に残る転倒・転落のうち、2人に1人ははきものが原因となっている。


こうした転倒は、介護レベルの悪化要因として大きいもの。単に「楽そう」という理由だけで安易にサンダルやつっかけなどを選ぶのではなく、歩く力や周囲の状況などを把握したうえで、適切なものを選ぶのが大切だ。


◆高齢者にやさしい機能性が充実

衰えがちな高齢者の歩行機能をサポートするために、近年は、高齢者の歩行の特性を考慮した靴がいろいろと発売されている。とくに、歩行メカニズムの解析や、筋力の衰えなどに対する研究が進んだことが大きく、単に間口が広くてはきやすい、バンドがとめやすいといった使い勝手に留まらず、科学的・医学的な根拠を踏まえた機能が盛り込まれるようになっている。


とくに、近年は高齢者の悩みに合わせて選べるようになっているので、今回は悩みに着目して、機能などを紹介したい。


<脚力・反射神経に衰えを感じたら・・・>

歩くと言っても、その行為は足をあげて踏み出す、さらには後ろ足をひきつけて前に出すなど、かなり関節や筋力を使うもの。このため、筋力や関節機能の衰えてくると、自然と歩行に手間取るようになる。しかし、こうしたときでも、靴のつま先部分が上がっているだけでも、動きやすく、さらにはつまずきを軽減しやすい。店頭では、実際につまさきの上がっている靴と、そうでない靴などをはき比べ、少しでも歩きやすいと感じたら、そちらを選ぶのが得策といえる。


<靴がはきにくい・・・>

体の柔軟性の衰えなどから、靴をはきにくくなることも増えてくる。こうした方に向け、開口部が広く、着脱が簡単な機能を搭載。さらに、ゴムなどで広がりやすく手軽にはけるようにしたり、かかとに取っ手を付け、足入れがスムースに行えるよう工夫した商品が登場している。さらに、靴を足に固定する方法もヒモにとどまらず、ファスナー、マジックベルトなどさまざまなので、一度試してから、使いやすいものを選ぶといいだろう。


<O脚になってしまって・・・>

高齢者には、O脚になる傾向が見られるが、最近は、靴底や中敷を工夫し、外側を少し高くすることで、O脚を防げるようになっているものもある。


<いつでも快適なものがほしい・・・>

たとえば、いつも、きれいに清潔に保ちたいという場合には、歩行サポート機能に加え、水洗いのできるタイプ、抗菌・防臭機能のあるタイプがある。


また、夜、外出することが多い方なら、車などからの視認性を高める、安心の光反射テープ付きのタイプなどを選ぶといいだろう。もちろん、光反射テープは単独でも販売されているので、自分で付けるのも有効だ。


より快適にという方は、左右のサイズを正確に計り、それぞれでサイズを変えてみるのもいい。左右のサイズ違いの販売や片方ずつの販売も高齢者用のシューズならではといえる。


このほか、「むくみ」の悩みがある方には、はき口が広く、素材もソフトなもの。「外反母趾」でお悩みの方には、出っ張った骨の当たる部分の素材をソフトにし、痛みを軽減したもの、「リューマチ」などでお悩みの方には、足先が広く、締め付けないように工夫されていたり、縫い目が当たらないようにしたタイプなどがある。


◆リハビリからおしゃれ靴までラインナップ充実

近年充実しているのがおしゃれ靴。室内用のリハビリシューズから、外出用までとにかくデザインにこだわったものが発売されて、洋服を選ぶように、コーディネートを楽しめるようになっている。また、“アクティブシニア”層に向けた靴が発売されるなど、ターゲットの細分化も進んでいるようだ。



◆アサヒコーポレーション

「快歩主義 L011」

<特徴>

・アッパー部分に天然皮革対比で約30〜40%減の軽さを持つ「エアロライト」を使用。軽くやわらかい素材で快適歩行を実現。

・脱ぎはきが簡単。また、爪先部分を12mm巻き上げることによってつまずきを予防する。

・撥水加工で、雨の日の外出にも。

・近所へのお出かけから、旅行にまで幅広く活躍できるカジュアルでオシャレなデザイン。


◆徳武産業


「ダブルマジックII」



<特徴>

・軽くてはきやすい、人気商品シリーズ。

・開口部が大きく開き、着脱が簡単にできる。

・ベルトや調整中敷で、さまざまな足の状態に対応する。

・リハビリや車椅子、院内、施設など、幅広いシーンで活躍する。

・片足販売やサイズ違いの販売も可能。


◆ムーンスター

「らくらくL007」

<特徴>

・軽量&オシャレで、外出シーンに応じて色が選べ、外出が楽しくなる。

・靴の中で足が遊ばないように、紐でしっかりホールド可能。脱げにくく、快適歩行を促し、転倒防止にもつながる。

・紐でありながら、紐の両サイドにゴムを施し、はきやすさも考慮。

・靴底は、すり足歩行でもすり減りにくく、滑りにくい底材を使用。

・つまずきにくいように、つま先を2?p上げたほか、踵カウンターがしっかりしており、安定歩行を促す。

・つま先がゆったりとして、幅広や外反母趾にも対応。

・取外し可能な「ラックインソール」は、洗濯可能。抗菌・防臭効果もある。

・独自開発の底材「ベステック」が足に伝わる衝撃の約60%吸収し、疲れにくい。


posted by TCマート at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護用品